Wix のストアの注文を、ヤマト B2 クラウドに取り込む

CSV の形と、取り込みエラーの直し方

Wix のストアで受けた注文を、ヤマト運輸の送り状発行システム「B2 クラウド」に取り込んで送り状を作る。このとき CSV の「形」と「中身」が合っていないと、取り込みの結果画面に黄色や赤の行が並びます。

Hullspark ・ 2026-10-18 更新

この記事は、手順の全体ではなく CSV そのものに絞ります。

Wix 側の書き出し方や、Excel で開いたときの先頭 0 落ちなどは、先に出した note の記事で扱っています。この記事では繰り返しません。
note の記事を開く

先に、この記事で確かめていないこと

ヤマトの公式ページに書かれていることは、各所に出典の番号(*1 など)を付けて引用します。公式のどこにも書かれていないことは、「書かれていない」と書きます。

私は B2 クラウドの契約をまだ持っておらず、実際の取り込み画面で試した結果は載せていません。画面の文言や、取り込みが通るかどうかは、あなたの手元の画面が正です。

全体の流れ

Wix の注文から送り状の発行までの流れ Wix の注文を、B2 の 97 列に並べた CSV にして、B2 クラウドの「外部データから発行」で取り込む。取込み結果が「発行可能」なら、そのまま送り状を発行する。黄色の「確認必要」か赤の「修正必要」なら、内容を見て直してから送り状を発行する。 Wix の注文 B2 の 97 列に並べた CSV B2 クラウド「外部データから発行」 取込み結果 発行可能 黄: 確認必要 赤: 修正必要 内容を見て直す 送り状を発行

取り込み結果の画面では、問題のある行が「黄色」か「赤色」で表示されます(*8)。エラーが表示されている行は、発行できません(*1)。

1. B2 クラウドが期待する CSV の形

97 列で、列の順番は固定

ヤマトは基本レイアウトのテンプレートを配っています。「不要な列がある場合でも、列の削除や並び替えはしないでください」と書かれています(*2)。項目の定義は公式の PDF「B2クラウド 送り状発行データレイアウト 入出力用」にあり、97 項目です(*3)。

取り込みに最低限関わる列を、番号つきで並べます。列番号は PDF の項目番号です。

取り込みに最低限関わる列(列番号は PDF の項目番号)
列項目上限・形式・メモ
1お客様管理番号半角英数 50。注文番号を入れておくと、あとで突き合わせに使える
2送り状種類0=発払い 2=コレクト 5=着払い 8=コンパクト A=ネコポス ほか
3クール区分空 or 0=通常 / 1=冷凍 / 2=冷蔵
4伝票番号取り込み時は空。発行後に入る 12 桁
5出荷予定日YYYY/MM/DD
6お届け予定(指定)日YYYY/MM/DD(私は指定なしなら空で出す)
7配達時間帯列 6 と同じ(私は指定なしなら空で出す)
9お届け先電話番号半角数字とハイフン 15。必須
11お届け先郵便番号ハイフンなし 7 桁も可
12お届け先住所全角 32 / 半角 64。都道府県+市区郡町村+町・番地
13お届け先住所(アパートマンション名)全角 16 / 半角 32
14お届け先会社・部門名1全角 25 / 半角 50
16お届け先名全角 16 / 半角 32。必須
19〜25ご依頼主の各項目お届け先と同じ上限
28品名1全角 25 / 半角 50。必須
30品名2全角 25 / 半角 50
34コレクト代金引換額コレクトのとき必須
40 / 41 / 42ご請求先顧客コード / 分類コード / 運賃管理番号下の「請求先は必須」を参照

上限の数字と「必須」の印は公式 PDF の記載です(*3)。列 2 の種類コードとクール区分の値は、同じ PDF に基づいています(*3)。

見出し行と「取込み開始行」

つまり「見出しなしで作った CSV を基本レイアウトで取り込むと、1 件目が見出し扱いで読み飛ばされるのでは」という心配が出ます。逆に、見出しを付けて開始行が 1 行目だと、見出しの行が 1 件分のエラー行として見えるだけです。注文が黙って消えるのは前者なので、私は見出しを付けて作るほうを選んでいます。取り込み後は、画面の件数と CSV の件数が合っているかを必ず数えてください。

文字コード

ここは正直に書きます。ヤマトの公式ページには、取り込む CSV の文字コード(Shift_JIS か UTF-8 か)が書かれていません。書かれているのは「対応している文字コードは、JIS第一水準、第二水準です」という、文字の範囲の話だけです(*5)。

私は Shift_JIS で作っています。理由は、B2 形式の CSV を「文字コード Shift-JIS、Shift-JIS 以外でインポートするとエラー」と説明する他社のマニュアル(*6)があるためです。これは他社の書き出し機能の説明で、公式の保証ではなく、間接的な根拠です。UTF-8 で取り込めたという報告は、私は見つけられませんでした。

文字化けしたとき、疑う順番

  1. 環境依存文字(①、Ⅳ、㈱、㎜ など)が入っていないか(公式が原因として挙げています)
  2. Excel で開いて保存し直していないか
  3. 文字コードを替えて作り直す(Shift_JIS ⇄ UTF-8)

1 は公式 FAQ(*5)の記載、2 と 3 は私の経験則です。公式の根拠はありません。

請求先は必須

「外部データから発行」では、請求先は必須です。B2 クラウドの「1件ずつ発行」画面の基本情報にある「請求先」欄で確認できます(*7)。

「請求先」が 0123456789-01 のようにハイフン以降が 2 桁なら、分類コードは空欄にして、運賃管理番号に 2 桁を入れます。ハイフン以降が「3 桁 + 2 桁」なら、3 桁を分類コード、2 桁を運賃管理番号に入れます(*7)。ハイフンごと顧客コードの欄に入れないよう注意してください。

2. 取り込みエラーになりやすい 4 つと直し方

取込み結果で黄色や赤の行が出たときの直し方 黄色か赤の行の No. を押すと、画面上部にエラーの内容が出る。件数が少ないときは、行の「編集」で直して「更新」を押すと色が消える。件数が多いときは「エラーリスト出力」を使い、C 列のエラー内容を見て、元の CSV を直して取り込み直す。 取込み結果で 黄 / 赤 の行 行の No. を押す 画面上部にエラー内容 件数が少ない 「編集」→「更新」 色が消える 件数が多い エラーリスト出力 C 列に内容 元の CSV を直して 取り込み直す

この流れは公式 FAQ の記載です(*8)。件数が多いときに画面で直し続けるとタイムアウトすることがあるので、元データを直して取り込み直すよう案内されています(*8)。なお、取り込み画面に出るエラー文の一覧は、公式に見当たりませんでした。以下は「公式が書いている決まり」と、それに対する直し方です。

症状ごとの、公式に書かれている決まりと直し方
症状公式に書かれている決まり直し方
住所が長い住所は「都道府県(4 文字以内)+ 市区郡町村(12 文字以内)+ 町・番地(16 文字以内)」。建物名は別欄(全角 16)。(*9、*3)町・番地が 16 字を超えるなら、団地名や棟名は建物名の欄へ。それでも収まらなければ、半角で入れる(下記)
住所に空白住所に空白があると、紐付けがずれたり、一部が消えたりする。取り込めないデータの例にも「住所にスペースが含まれるもの」(*5、*9、*10)空白を削除して取り込み直す。ただし「1-2-3 101」のような数字の間の空白は、詰めると別の番地になるので、目で見て決める
電話番号半角数字とハイフン、15 文字まで、必須(*3)国際表記の +81 90-… は 090-… に。ハイフン・数字以外の文字(メモ書きなど)を消す
品名が長い品名1は全角 25 / 半角 50、必須(*3)長い商品名は切る。複数商品なら品名2に回すか「他 N 点」とまとめる
日付出荷予定日(列 5)、お届け予定(指定)日(列 6)は YYYY/MM/DD(*3)2026-10-20 や 10/20 ではなく 2026/10/20。使わない列は空
「ヶ」の地名住所は日本郵便の表記に合わせる。例: 保土ケ谷は大きい「ケ」が正しく、小さい「ヶ」だとエラーになる(*9)地名ごとに正しい表記が違う。日本郵便の住所データで確かめる

住所の長さを数えるコツ

上限は「全角 32 / 半角 64」のように、全角を半角 2 つ分として数える形で書かれています(*3)。公式 FAQ は、文字数が多いときは、お届け先名と建物名のカタカナや英数字を半角で入れるよう案内しています(*11)。

全角 1 文字 = 2、半角 1 文字 = 1 として合計し、上限(住所なら 64)以内か
 "東京都渋谷区神宮前1-2-3" → 東京都渋谷区神宮前(9字×2=18) + "1-2-3"(5) = 23  → OK

上の数え方は、公式の「全角 N / 半角 2N」という書き方から読み取れる計算で、文字種ごとの細かい扱い(半角カナの濁点を 1 と数えるか 2 と数えるか)は公式に書かれていません。

電話番号の形

公式 PDF では、電話番号は半角数字とハイフンで 15 文字までです(*3)。Wix の注文データには +81 90 1234 5678 のような形の電話番号が入ることがあるので、国番号を外して国内の形にします。

+81 90 1234 5678   → 090-1234-5678
+81 (0)90-1234-5678 → 090-1234-5678

お届け日の列

お届け予定(指定)日(列 6)と配達時間帯(列 7)は、私のやり方では指定がなければ空で出しています。出荷予定日(列 5)とお届け予定日(列 6)は YYYY/MM/DD 形式で、10 文字です(*3)。出荷予定日が過去の日付だと取り込みでどう扱われるかは、公式で確認できていません。

3. 手で直す代わりに、CSV を作る側で止める

ここまでの決まりは、CSV を作る側でコードにして確かめておけば、取り込み画面で赤い行を見る回数が減ります。自分で作る場合の、私のやり方を書きます。最低限の部分は、次のとおりです。

  1. 列は 97 列固定で、空の列も空のまま出す
  2. 住所は「都道府県から」の 1 文字列にして、全角空白・半角空白は日本語に接するものだけ詰める
  3. 数字や英字の間の空白は詰めず、人に聞く(別の番地になるため)
  4. 名前・住所は上限を超えたら黙って切らず止める(切ると宛先の一部が落ちる)。品名と注文番号だけは切ってよい(ラベルに過ぎないため)
  5. 電話は国際表記を直し、数字とハイフン以外が残れば止める
  6. JIS 第一・第二水準にない文字は止める

実際に出力した CSV の先頭の例です(架空の宛先、見出し行つき)。

お客様管理番号,送り状種類,クール区分,伝票番号,出荷予定日,お届け予定(指定)日,配達時間帯,お届け先コード,お届け先電話番号,...
1041,0,,,2026/10/20,,,,090-1234-5678,,150-0001,東京都渋谷区神宮前1-2-3,サンプルハイツ101,,,見本 花子,...

最後に、この「作る側で止める」部分を Wix 用に作りました。Wix の注文から B2 クラウド用の CSV を作り、住所の長さや電話番号、使えない文字を取り込みの前に確かめる Wix アプリ「送り状 CSV」です(画面と特徴は製品ページ)。この記事の決まりの多くは、このアプリのコードを書くときに公式 FAQ と突き合わせたものです。

繰り返しになりますが、B2 クラウドの契約がないため、実際の B2 クラウドのアカウントでの取り込みの確認は、まだ行っていません。取り込みで問題が出たときは、support@hullspark.com にお知らせください。

まとめ

出典

質問は サポートページか support@hullspark.com へ。プライバシーポリシー